カナダ大使館高円宮記念ギャラリー
カナダ大使館地下2階にある高円宮記念ギャラリーでは、絵画、彫刻、写真、テキスタイル、デザインなど、カナダ人の作品を展示しています。日加関係に対する高円宮殿下のご功績を称える記念事業の一環として、2003年4月に現在の名称となりました。
カナダ大使館入館には、政府発行の写真付身分証明書(例: パスポート、運転免許証、国家資格証、在留カード、マイナンバーカード)、または身分証明書2点: 雇用保険証または健康保険証、および有効期限内の写真付身分証明書(例:企業、法人発行のもの)のご提示が必須です。
内容
お問い合わせ
カナダ大使館広報部
〒107-8503
東京都港区赤坂7-3-38
Tel: 03-5412-6200
メール: TOKYO.CC@international.gc.ca
土曜、日曜、大使館休館日は休館。
現在開催中の展覧会
東北、その後 2012-2024
2025年1月17日(金)~ 4月11日(金)

カナダ大使館高円宮記念ギャラリーは、ケベック出身のアーティスト、ミシェル・ウノーの展覧会「東北、その後 2012-2024」を開催します。本展では、2011年3月11日の東日本大震災から12年にわたるウノーの活動や共同事業、リサーチ、記録をご紹介します。
「心にひどい傷を負わせるような風景の中で、人はどのように生きていくのだろうか。長い年月にわたる影響はどのように表現され、想像されるのだろうか」。ミシェル・ウノーは問いかけます。「東北は物理的に、また私たちの想像の中で、再生するのだろうか」。震災から14カ月後の2012年、彼はこのような疑問を抱きながら被災地に赴き、”It's Not Just Mud” という団体と共に復興支援のボランティア活動をしながら、現地の状況を記録し続けました。
12年かけて制作された「東北、その後 2012-2024」は、写真や証言にとどまらず、パノラマの合成写真、オーラル・ヒストリー、実験的な映像を、共同制作を含む親密かつ叙情的なアプローチで統合することにより、メディアを横断した長期にわたる体験として展開します。作品には、ウノーが出会った場所や人々との繊細な絆、彼の郷愁、印象も映し出されています。この芸術的アプローチは、複雑な感情、トラウマ、そしてこの地域が長い時間をかけて経てきた変容についての、場所を定めながらも開かれた、複雑で味わいのある物語を提示します。
「東北、その後 2012-2024」は見る人に、集合的な記憶、被災したコミュニティーの再建、それらのコミュニティーが示す教訓、さらに社会、自然、環境の間の終わりがない対話について考えるよう促します。この展覧会のキュレーターは、アマンディーヌ・ダブルです。
ミシェル・ウノー
カナダ、モントリオール出身のドキュメンタリー写真家、ビジュアルアーティスト。開発、トラウマ、移住、気候や衛生環境の変化による影響など、地理的に複雑な現実に関連する問題を主なテーマとする。カリフォルニア大学バークレー校で修士号を取得。ロータリー平和フェローとして、トラウマとなる深刻な事象が起きた後の集合的記憶の役割について研究。写真に専念する以前は、10年以上にわたり国際開発に携わる。作品はモントリオール美術館、マッコード美術館、モントリオール現代美術館、デューク大学アーカイブ・オブ・ドキュメンタリー・アーツなどに収蔵されている。
【 記 】
開催期間: 2025年1月17日(金)~4月11日(金)
開館時間:(月曜~金曜)10:00〜17:30(最終入場 17:00)
休館日:土曜、日曜、 大使館休館日および臨時閉館日
場所:カナダ大使館高円宮記念ギャラリー(東京都港区赤坂7-3-38 地下鉄「青山一丁目」駅より徒歩5分)
入場無料
備考:
- セキュリティーの都合上、当日は政府発行の写真付身分証明書をご持参ください。
- ご入館に際して身体と手荷物のセキュリティーチェックがあることをご了承ください。
- ご入館に介助を必要とされる方は事前にご連絡ください。
- ご来館には公共交通機関をご利用ください。
次回の展覧会
アリ・バユアジ 瞑想の行為
2025年4月17日(木)~9月5日(金)

高円宮記念ギャラリーのために構想されたアリ・バユアジの新しいインスタレーションは、「Weaving The Ocean (海を織る)」シリーズの一環です。この作品は、日本の仏教の儀式で伝統的に使用される袈裟の美学からインスピレーションを得ています。アリは古い「もの」を再構成し、より深い意味を持たせて「新しいもの」に作り変えます。海から漂流してきた素材は、社会の再生と精神的な瞑想の象徴となります。
バリ島の経済危機に対応するため、アリは2020年からサヌールの織工とその家族を集めて、コミュニティーのための新しい収入源を創出する革新的なアートプロジェクトを立ち上げました。彼のコンセプトは、マングローブに絡まっていた廃棄されたプラスチックロープを新しい芸術表現の媒体に変えることです。空間に吊るされたこれらのカラフルな断片は、「世界に存在すること」に対するアリのコミットメントを示す力強い証です。彼は意識的に世界をより良い場所にしようとしています。
現在行われているコミュニティー主導のアートプロジェクト「海を織る」は、生存と再生への普遍的な関心に取り組み、環境を保護するための社会的な解決策を提案しています。袈裟のように、織りの不完全さ、アップサイクルの背後にある社会的な物語、各作品の瞑想的な魅力の間の緊張は、私たちが住む世界の複雑さと脆弱さを痛烈に反映しています。
キュレーター: ローラ・ヴィゴ
アリ・バユアジについて
1975年、インドネシアで生まれる。バリとモントリオールを行き来しながら、日常生活の中で見過ごされがちなことを明らかにする。ビデオ、写真、絵画からインスタレーションまで、一見使い古されたり放置されたりしている物や素材を豊かな遊び心で変化させ、強い感情や知的反応を引き起こすきっかけを生み出す。
世界中のレジデンシーや展覧会に参加。最近では、2023年の清州クラフトビエンナーレと釜山シーアートフェスティバル(韓国)、2024年のバンコクアートビエンナーレ、2024ー2025年のモントリオール、バイオスフィアのエスパス・プール・ラ・ヴィに招待され、「海を織る」を出展。2025年大阪・関西万博のカナダパビリオンでにも作品が展示される。
作品はモントリオール美術館、モントリオールのポワンタカリエール博物館、ケベック国立美術館、カナダ・グローバル連携省、さらに世界中の企業コレクションに永久コレクションとして所蔵されている。
【 記 】
開催期間: 2025年4月17日(木)~9月5日(金)
開館時間:(月曜~金曜)10:00〜17:30(最終入場 17:00)
休館日:土曜、日曜、大使館休館日および臨時閉館日
場所:カナダ大使館高円宮記念ギャラリー(東京都港区赤坂7-3-38 地下鉄「青山一丁目」駅より徒歩5分)
入場無料
備考:
- セキュリティーの都合上、当日は政府発行の写真付身分証明書をご持参ください。
- ご入館に際して身体と手荷物のセキュリティーチェックがあることをご了承ください。
- ご入館に介助を必要とされる方は事前にご連絡ください。
- ご来館には公共交通機関をご利用ください。
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